20代・30代・40代からの認知症予防対策

認知症を予防するための対策は20代・30代・40代からが大切です。

サラダ油をやめることが20代・30代・40代からの認知症予防対策になる理由

20代・30代・40代から若年性の認知症を予防していくために大切なことはサラダ油をやめることです。

なぜならサラダ油に含まれるリノール酸トランス脂肪酸は、脳の神経細胞を酸化によってサビつかせたり、神経細胞同士のスムーズな情報伝達を妨げたりするからです。

特にサラダ油に含まれるリノール酸は高温で加熱すると「ヒドロキシノネナール」という毒性の物質を大量に生み出してしまいます。

そしてこの「ヒドロキシノネナール」は神経細胞を守っているリソソーム膜を劣化させ、最終的に死滅に追い込んでしまいます。

ちなみに「ヒドロキシノネナール」の危険性について詳細に述べているのは、脳科学専門医の山嶋哲盛氏です。

山嶋氏は、『サラダ油をやめれば認知症にならない』のなかで以下のように述べています。

 出荷される前のサラダ油には、製品によりすでにヒドロキシノネナールが入っています。しかし、仮に含有量がごく微量だからといって、決して安全ではありません。
 リノール酸は加熱だけではなく、体内に入ってからも種々の酸化ストレスによって、ヒドロキシノネナールに変化します。そうなると、ヒドロキシノネナールは微量であっても、細胞膜をまるでドミノ倒しのように酸化させてしまうので、存在そのものが怖いのです。
 私たちの体は約60兆個、260種の細胞からできています。細胞は内部を保護する細胞膜に包まれています。この細胞膜には透過性があり、細胞が生きていくのに必要な栄養素や水分を取り入れ、不要なものを排出しています。つまり、細胞膜は細胞自体の生命を維持する重要な役割を果たしているといえるのです。(山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』p62)

 

また「トランス脂肪酸」はマーガリンやショートニングに含まれているとされていますが、サラダ油・植物油の精製過程においても生じます。その「トランス脂肪酸」について山嶋氏は、

 新しい細胞が生まれるとき、トランス脂肪酸がリン酸と結合してリン脂質(細胞膜の主要な構成成分)になり、細胞膜の形成に紛れ込んでしまうことがあります。すると、トランス脂肪酸は人工的な脂肪酸ですから、天然の脂肪酸のような役割が果たせず、とても不完全な機能の細胞膜を作りあげてしまうのです。
 私たちの体は細胞が集まり、骨や筋肉、内臓、血液、神経を作り、それぞれが細胞で作られています。細胞の数は約60兆個。その細胞膜にトランス脂肪酸が入ると細胞の正常な働きを阻害するだけではなく、ついには細胞そのものを傷つけます。(山嶋哲盛『サラダ油をやめれば認知症にならない』p80~81)

としています。

サラダ油をやめれば認知症にならない

つまりサラダ油に含まれるリノール酸トランス脂肪酸も、脳の神経細胞の健康維持を妨げる原因になると考えられるのです。

そのため、20代・30代・40代から認知症を予防していくためには、リノール酸トランス脂肪酸が含まれたサラダ油を摂るのを出来るだけやめてみることが大切になってきます。

認知症を予防するにはサラダ油をやめることが大切

その代わりに摂るべき油は、オメガ3脂肪酸が含まれた油です。具体的には亜麻仁油やえごま・しそ油です。

これらの油はオメガ3脂肪酸のうちのα‐リノレン酸が多く含まれており、摂取すると体内で1~2割がDHAEPAに変換されます。

またDHAは脳の約4割を構成しているため、脳の神経細胞の機能維持に非常に重要だと言えますが、このDHAを重点的に補充したい場合は、普段からサバやイワシなどの青魚を多く摂るようにすることが大切です。

それがなかなか難しいという方は、サプリメントからDHAを補給することをおすすめします。