20代・30代・40代からの認知症予防対策

認知症を予防するための対策は20代・30代・40代からが大切です。

若年性認知症を予防するには活性酸素を減らすことも大切

20代、30代、40代から若年性認知症を予防していくためには、サラダ油をやめたり腸内フローラ改善したりすることのほかに、活性酸素を減らすことも大切になってきます。

活性酸素とはペアになっていない電子をもつ不安定な酸素のことで、全身の細胞の老化を促したり、遺伝子を傷つけたりしてしまいます。

活性酸素は細菌を攻撃する働きもあるため、完全な悪者というわけではありませんが、体内に増えすぎてしまうと、その分、細胞がサビつきやすくなってしまい、細胞の健康を損ねてしまう可能性が高くなるのです。

そして活性酸素が増えすぎてしまうことは、様々な病気を引き起こす原因になると言われています。

この活性酸素は脳の神経細胞をサビつかせ、老化を促します。具体的には神経細胞を構成している脂質であるDHA(ドコサヘキサエン酸)が、酸化してしまうのです。

ちなみにこのDHAは脳の4割を占めているとされています。

また、脳の脂質が異常に酸化した結果、アルツハイマー病特有の線維(アミロイド線維)が増えてくるとも言われています。

活性酸素が増える原因

この活性酸素は過度のストレスや激しい運動、電磁波、喫煙などによって増加すると言われています。

それに加えて、食品添加物トランス脂肪酸などが多い食事によっても活性酸素は増えるとされています。

そのため、食事によって若年性の認知症を予防するためには、なるべく食品添加物トランス脂肪酸が少ない食品を摂るように心がけることが重要だと考えられます。

ちなみに食品添加物トランス脂肪酸コンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている加工食品や冷凍食品のほとんどに含まれています。

したがって、日頃から食事が加工食品や冷凍食品ばかりになっている方は認知症を予防していくためには注意が必要になってきます。

抗酸化物質は活性酸素の働きを抑える

活性酸素が増えすぎることは細胞の老化や病気につながりますが、普段の食事を変えることで、活性酸素が細胞の老化を促すのを防ぐこともできます。

では、具体的にどのように食事を変えていけば良いのかと言えば、「抗酸化物質」と呼ばれる成分が含まれた食材をなるべく多く摂るようにすることです。

活性酸素の働きを防ぐ効果がある抗酸化物質としては、

などが挙げられます。

ポリフェノールとは、植物の樹皮や表皮、種子などに含まれる色素成分や苦味・渋味成分で、自然界には何千種類も存在しています。代表的なポリフェノールとしては、アントシアニンイソフラボンカテキン、ケルセチン、などが挙げられます。

植物は主に太陽の紫外線による活性酸素から細胞を守るために、ポリフェノールと呼ばれる物質を生成したとされています。

また、β‐カロテン、リコピンアスタキサンチンなどのカロテノイド類にも、ポリフェノールと同様に抗酸化作用があります。

ポリフェノールやカロテノイド類は野菜や果物に多く含まれているため、普段から野菜や果物をたくさん食べるようにすることは、活性酸素による細胞の老化を防ぐことにつながります。

野菜や果物には活性酸素を抑える抗酸化作用がある

さらに、ビタミンCやビタミンE、オメガ3脂肪酸(DHAEPA・α‐リノレン酸)にも活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。

そのほか、近年は水素水水溶性ケイ素などにも強い抗酸化作用があるとして話題を集めています。

このように、抗酸化作用がある抗酸化物質を食生活に採り入れることは、脳の神経細胞や全身の細胞の老化を防ぐのに有効なのです。

また、20代・30代・40代から認知症を予防していくために役立ちます。