オリゴ糖の認知症を予防する効果とは?
当ブログでは20代・30代・40代から認知症を予防するためにはどうすれば良いか、その方法について考えていますが、今回の記事ではオリゴ糖の認知症予防効果について述べていきたいと思います。
難消化性の糖質であるオリゴ糖は一般的に腸内細菌のエサになり、ヒトの腸に生息する善玉菌である「ビフィズス菌」を増やすとされています。
実際、フラクトオリゴ糖を摂取すると、摂取前に比べてビフィズス菌の数が約10倍になり、また、検出率も87%から100%に増加することが確認できたという、東京大学名誉教授の光岡知足氏の研究報告があります(参考 光岡知足『腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ』)。
そのため、腸内細菌のバランスを整えて、腸内フローラを改善していくのにオリゴ糖の摂取は効果的だといわれています。
そして、認知症患者の方の多くは、便秘の傾向があり、悪玉菌が優勢だとされていますので、普段からオリゴ糖を摂取することで、多様な腸内細菌の集まりである腸内フローラを整えていくことは、認知症の予防に十分つながっていくと考えられます(この辺りのことについては、以下の記事を参照してください)。
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普段摂っている砂糖や人工甘味料をオリゴ糖に替えることが認知症の予防につながる
ちなみに、オリゴ糖自体に認知症を予防するという効果はありません。
しかし、普段摂っている砂糖や人工甘味料をやめて、代わりにオリゴ糖を摂るようにすることは、結果的に認知症を予防することになると考えられます。
以前、「糖尿病がアルツハイマー型認知症の原因になる理由」という記事を書きましたが、アルツハイマー型認知症の発症原因のひとつは、砂糖や人工甘味料の摂り過ぎだと思われるのです。
たとえば、『アルツハイマーは脳の糖尿病だった』(森下竜一・桐山秀樹 著)のなかで、
アルツハイマー病が、もし「脳の糖尿病」であるならば、糖尿病にかかった初期の段階で、それ以上進行しないように、原因となる生活習慣を改善しておく必要がある。すると、糖尿病が悪化しないだけでなく、将来、アルツハイマー病にかかる危険性も減少する。
分かりやすくいえば、糖尿病にかからないようにしておけば、アルツハイマー病にはかかりにくくなる。あるいは、糖尿病とアルツハイマー病は、かかる原因が同じだということだ。(森下竜一・桐山秀樹『アルツハイマーは脳の糖尿病だった』p23~24)
と述べられています。
また終末糖化産物である「AGE」(AGEs)も、アルツハイマー型認知症の発症に深く関わっているとされています。
砂糖の替わりにオリゴ糖で「糖質制限」
このあたりのことについては、以下の記事を参考にしていただきたいと思いますが、これからアルツハイマー型認知症を予防していくためには、日頃から必要以上に人工甘味料や白砂糖など、血糖値を急上昇させたり乱高下させたりする糖質を摂らないようにする「糖質制限」を行う工夫が必要になってくると考えられるのです。
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そしてその認知症予防のためにオリゴ糖は役に立つと考えられるのです。
なぜなら、オリゴ糖は最初に述べたように、腸内環境を改善し、認知症患者の方に多いとされる便秘も解消してくれるからです。
またオリゴ糖はGI値が低く、血糖値をそれほど上げないという性質があるため、認知症発症と隣り合わせの糖尿病の予防にも効果的なのです。
そのため、オリゴ糖が認知症の予防に効果を発揮すると言われることはほとんどありませんが、血糖値を急激に上げて糖尿病の引き金になる白砂糖や人工甘味料の替わりにオリゴ糖を摂るようにすることは、結果的に認知症を予防し、アルツハイマー型認知症の発症リスクを低減させると考えられるのです。
ちなみにオリゴ糖を効率的に摂りたい場合は、オンライン上で購入できる粉末状のものがオススメです。
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