20代・30代・40代からの認知症予防対策

認知症を予防するための対策は20代・30代・40代からが大切です。

認知症と糖尿病とAGEの関係性について

当ブログでは20代・30代・40代から認知症を予防するためにはどうすれば良いかについて書き綴っていますが、この記事では「認知症と糖尿病とAGE」の関係性について書いていこうと思います。

 

前回の記事「認知症の原因にもなるAGEとは?」では、山岸昌一氏の『老けたくなければファーストフードを食べるな』を取り上げ、老化を促す終末糖化産物「AGE」は認知症の要因にもなるということについて述べました。

 

今回はまず山岸昌一氏の『老けたくなければファーストフードは食べるな』の中で述べられている糖尿病と認知症の関係性の箇所を引用してみたいと思います。

 

 糖尿病の患者さんには認知症が多いというお話をしましょう。

 理由の一つは、やはりAGEです。糖尿病の患者さんは高血糖にさらされているもので、体内のタンパク質がAGE化しやすい。その中にはアミロイド化したタンパク質も含まれます。

 それが脳で起こると、老人斑といわれるアミロイドの沈着が起き、認知症を引き起こすわけです。

 もう一つは、糖尿病の患者さんは動脈硬化を起こしやすい。血管がつまる脳血管障害が多いため、脳細胞への血流、栄養が途絶えて細胞が死んでしまい、ぼけるのが早いというもの。

 つまり糖尿病の患者さんは二重に認知症になりやすいといえます。(山岸昌一『老けたくなければファーストフードを食べるな』p174~175

 

山岸昌一氏は『老けたくなければファーストフードを食べるな』のなかで、「AGE」とはヘモグロビンA1cに代表される糖化物質が変質しきった、毒性の強い物質のことであり、「糖化物質の慣れの果て」だと述べています。

ちなみに「ヘモグロビンA1c」とは「正常なヘモグロビンに糖がたんこぶのようにくっついて変質した「糖化産物」」のことであり、高血糖の時に増えると言います。

そのため糖尿病の患者さんは血液中のヘモグロビンA1cの割合が高いのです。

 

そして「AGE」とは「ヘモグロビンというタンパク質の周囲に四方八方からお菓子のように糖がベタベタとくっついた状態」なのであり、さらに「やっかいなのはこのAGEという最終的な糖化物質が、なかなか代謝されずに、長期間体内にとどまるという点です。赤血球が四ヵ月で入れ替わっても、AGEだけは残ってどんどん蓄積されていく」と述べています。

 

また山岸昌一氏は、インスリンの抵抗性が強い患者さんの「糖尿病では、インスリン分解酵素代謝のために分解酵素が使い果たされてしまう」ため、酵素がアミロイドを分解するために回らず、「アミロイドがどんどん沈着して老人斑が広がる」ことで認知症の進行につながるとしています。

したがって、糖尿病と認知症の発症は隣り合わせなのであり、20代・30代・40代の若い頃から認知症を予防するためには白砂糖や、果糖、異性化液糖などの糖質の摂り方に気をつけていく必要があると考えられます。

 

認知症と糖尿病

 

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